1947-10-28 第1回国会 衆議院 国土計画委員会 第19号
すなわち伊東には慶長年間に本邦最初の洋式帆船を建造した英人ウクリアムアダムス、(三浦安針)の遺蹟があります。さらにペルリ提督を迎えた下田港には、幕末外交史の第一ページを飾る貴重な史蹟を存しております。國立公園の一角に由緒ある外交上の史蹟を有し、積極的に保存保護の手を加えるは國民外交のために、はたまた國際親善の上よりも、意義まことに深きものがあると確信いたすのであります。
すなわち伊東には慶長年間に本邦最初の洋式帆船を建造した英人ウクリアムアダムス、(三浦安針)の遺蹟があります。さらにペルリ提督を迎えた下田港には、幕末外交史の第一ページを飾る貴重な史蹟を存しております。國立公園の一角に由緒ある外交上の史蹟を有し、積極的に保存保護の手を加えるは國民外交のために、はたまた國際親善の上よりも、意義まことに深きものがあると確信いたすのであります。
そうして歴史を考えれば、三百年昔に三浦安針という方がオランダから参つてそこで船を作りました。ところがそういう場所でありながら今日までなぜ発展しなかつたかということは、そこに川があります。川の砂が港を塞いでおるのであります。今日はその川のために塞ぐその砂を浚渫する以外にはない。そうすることによつて港も深くなつて來る。